ローズマリー(フレッシュハーブ)の使い方

香りは樟脳(しょうのう)の匂いに似ていて、結構強い香りがするので、肉や魚の臭みを消すのに適していることは知られています。
料理に使う場合、水にさらす必要はないけれど、衛生面から考えて軽く水洗いして、よく水分を拭き取って使用します。
香りの強いハーブですので量は控えめにして下さいね。茎から剥(は)がして使ったり、茎ごと使ったり、料理に合わせましょう。
■肉料理に!
肉料理やウインナーソーセージなどの臭い消しに使います。肉料理のソテーの時、塩コショウし、ローズマリーものせ、バターと一緒に入れて焼き上げると、抜群の香りで、料理に香りと旨味をプラスしてくれますよ。


■スパゲッティを炒める時に!
フライパンにオリーブオイルをひいて、ローズマリーを炒めて香りを出してから、取り出します。
■チキンのオーブン焼きに!
骨付きモモ肉と、スライスしたじゃがいもに、「おろしニンニク、オリーブオイル、塩コショウ、ローズマリー」を入れて、もみ込んだら、オーブンで焼くだけです。臭みが消え、さわやかな風味になりますよ。
■フレッシュハーブティーの作り方と使い方


ティーポットに、ローズマリーをドライハーブの2~3倍入れ、沸かしたてのお湯を静かに注ぎます。香りを逃がさないようにふたをして2~3分蒸らします。蒸らし過ぎは味や香りを変えてしまうので気をつけましょう。
スッキリ、さわやかな味のお茶になります。眠気覚ましや、集中したい時に飲んでみてください。妊娠中や高血圧の人は、連続して長期間飲用するのは避けましょう。香りが強いのでブレンドするときは量を控えめにしてくださいね。
■ハーブオイルの作り方3種類と使い方
方法1)オリーブオイルの中に葉の部分を取らずに枝ごと入れる。
方法2)オリーブオイルの中にローズマリーの葉とニンニク、黒粒コショウを入れる。
方法3)オリーブオイルの中に葉を入れてごく弱火でグツグツ煮て香りを移し、冷めてから瓶にいれて保存。
好きな方法で作り置きしておくと、ソテーやベーコンエッグなど、いつでも使えて重宝しますよ。
■足浴・朝風呂に使う
足の冷えが気になるときは足湯にも使えますよ!じわじわと全身まで温かくなっていきます。
熱めのお湯を張ったバケツ、または洗面器に、茎ごと入れて踏みながらエキスを出します。時々さし湯をすると効果的です。血行がよくなり、足が軽く感じますよ。
お風呂にも同じように使えますが、ローズマリーに覚醒効果があるので、就寝前ではなく朝風呂とかいいですよね!カラダも頭もシャキッ!とします。
■消臭効果
乾燥しても香りが持続するので、刈り取った枝を束ねてそのまま部屋に逆さに吊るしたり、かごなどに入れておくと消臭効果がありますよ!
ドライハーブの 作り方&使い方
【作り方】
庭に増えすぎて、使い道に困ったら乾燥させて保存しましょう。クッキングペーパーを敷いたお皿に、重ならないように茎ごと並べて、10~20秒ずつ位で、様子を見ながらレンジでチン!します。
パリパリになったら、茎からバラします。香りも色も鮮やかなまま仕上がりますよ! 保存する時は小瓶に入れて、冷凍庫に保存しましょう!
天然塩に混ぜておくと緑色になります。ふんわりローズマリーの香りの塩は、魚・肉をソテーする時に使ったり、ドレッシングを作るときにも使えます。
乾燥したものを料理に使う場合、生のハーブに比べて香りなどがとても強力です。入れ過ぎにご注意を!
【使い方】
パンやクッキーを作るときに使います。
ドライハーブをみじん切りにしたものや、ミルかミキサーでパウダーにしたものを食パンや、菓子パン生地に練り込んで焼くと、ローズマリーの風味と香りが美味しさを引き立たせてくれます。
ハーブティーの作り方・飲み方
温めたティーポットにティースプーン1~2杯を入れ、沸騰したてのお湯を静かに注ぎます。香りをにがさないようにすぐフタをし、3~5分蒸らしてから、茶こしで漉しながら注ぎます。保存はできませんので使いたい分だけ作ります。
飲む前にレモンやハチミツを加えてみてもいいですね。飲むときは香りをかいでから飲みます。
その香りが心と体に良い働きをしてくれます。香りの分子が鼻から入って、その刺激が大脳辺縁系というところに届き「いい香りだなぁ~」と感じることによって、本能や、情動、記憶にアクセスしてくれます。
注)一日に大量に飲むことや、単独で長期間飲み続けないようにします。
ドライハーブティーを使ったヘアトニックの作り方
スプーン1杯のローズマリーのドライハーブをお茶パックにいれてカップの中にいれます。お湯を50ml注ぎます。冷ましたハーブティーを50ml容器に移してグリセリンを2ml入れます。
頭皮が脂臭いと思ったら消臭効果の精油を使いましょう。レモンの精油1滴とラベンダーの精油1滴をいれてよく振って混ぜます。冷蔵庫にいれて、できるだけ早く使いきりましょう。さわやかな香りがしますよ!いろんな香りもぜひ、お試しを!
■全身浴・足浴・手浴に使う
お茶用のパックなど袋にいれて使う方法と、鍋に水とドライハーブを入れ、火にかけて煮だし、茶こしやザルなどでこした液をバスタブや洗面器に入れる方法です。
ローズマリーは、血行を促し、血管を強くします。関節痛をやわらげたり、肩こりを改善してくれる働きがありますので、ドライハーブは常備しておくと便利です。

いかがでしたでしょうか? ローズマリーはベランダで放置していても増えるという手のかからないハーブです。ぜひ色々試して頂けたらと思います。