ベルガモットの香り効果と効能
強壮作用、去痰作用、解熱作用、健胃作用、抗うつ作用、抗ウイルス作用、殺菌作用、殺真菌作用、消化促進作用、消毒作用、鎮静作用、高揚作用、デオドラント作用、鎮痛作用、殺虫作用、鎮痙(ちんけい)作用、駆風作用
■心へのはたらき
すがすがしい香りには鎮静作用、抗うつ作用、リフレッシュ効果があるので、気分が明るくなり、不安や、抑うつ、緊張、精神疲労、不眠などに大きな効果があります。
ストレスなどの負の感情を取り去ってくれます。感情を抑えているときなどに効果を発揮してくれるので、我慢せずに手軽な芳香浴で試してみてください。
■体へのはたらき
殺菌作用が強いため、呼吸器系や泌尿器系の感染症などに有効です。膀胱炎に対しても有効です。
また、神経性の胃腸のトラブルにも優れた効果を発揮します。下痢や、便秘などの消化器系の多くの不調を緩和してくれ、食欲を調整する作用もあり、食欲不振や食生活上の悪習慣の改善に役立ちます。
■肌へのはたらき
消毒と、治癒作用があるので、脂性肌や、ストレスによる湿疹やにきびなどにおすすめです。やけどやストレス性の肌トラブルにも有効です。
おすすめの使い方
ベルガモットの実は苦味があり食用に向きませんが、他の柑橘類よりはるかに甘い香りがし、紅茶のアールグレイのフレーバーとして使われています。精油は主に、化粧水や、トリートメントオイル、オーデコロンの原料として使われています。
注意)光毒性(ひかりどくせい)が特に強いので、トリートメントなど肌に使用したあとは日光や紫外線を半日(12時間)は避けるようにします。ブレンドする場合も高濃度にしないよう精油の量を少なめに調整します。
柑橘系の精油のなかでも、ベルガモットは鎮静作用の強いエステルが豊富で、ひとえに明るいだけではなく体の奥から緊張感が解放されて、感性がひらかれていくような深みのある香りです。精神的なバランスを取り戻したいときのために、チョイスしておきたい一本です。
■無気力から脱出しましょう!
ストレスや疲労がたまってくると、なんとなく気持ちが落ち込んで、何もやる気が起きなくなってしまうことがあります。そんな時はやる気を戻してくれるような精油を用います。
柑橘系の香りは気持ちを前向きに明るくしてくれます。朝起きたときから部屋中に香らせて一日をスタートしましょう。ハンカチやティッシュに落としてバッグやポケットに入れておくと重宝しますよ。気分転換できますので是非お試しください。「ベルガモット2滴+スイート・オレンジ2滴+ペパーミント1滴」
【芳香浴】精油の香りを鼻から吸収して、脳や神経にダイレクトに働きかける方法です。アロマライト、ディフューザーなどの芳香拡散器で部屋を香らせたり、ハンカチやティッシュなどに精油を落として深呼吸して香りを吸い込みます。
■情緒不安定
楽しく笑っていたかと思ったら、急に涙があふれてきたり・・。感情の起伏が激しくなったりして、自分の感情をうまくコントロールできなくなってしまう情緒が不安定になる原因は、ストレスやホルモンバランスの乱れなど、いろんなことが考えられます。そんなときも芳香浴をしてみましょう。
「ベルガモット2滴+イランイラン1滴+レモン1滴」または「ベルガモット2滴+スイートオレンジ1滴」
ベルガモットはストレスをやわらげ、リラックスさせてくれる効果があります。心身のさまざまな部分のバランスを整える働きがある香りですので、芳香拡散器で部屋を香らせたり、外出するときもハンカチなどに落として持ち歩いてみてはいかがでしょう。スイートオレンジの甘くフレッシュな香りは、高ぶった気持ちを鎮めながら、神経のバランスを整えてくれます。
■不安な気分
差し迫った問題や出来事に緊張したり不安になったりということは、日常的に誰しもあるのではないでしょうか。緊張した状態が長期間であると、不安は益々つのり、身体への負担も大きくなります。そんな状態から脱出でき、リフレッシュしてくれる精油を用います。スチームをしてみましょう。
洗面器に熱湯を注ぎ、「スイート・オレンジ1滴+ベルガモット1滴+プチグレン1滴」をいれ、バスタオルをかぶって目をつむり、蒸気を逃がさないように顔にあてます。不安や緊張をほぐして気持を落ちつかせてくれる柑橘系のスイート・オレンジも使ってみましょう。
アロマオイルを作ってトリートメントをしてみましょう。とっても癒されますよ!
「精油(ベルガモット2滴+ゼラニウム2滴+イランイラン2滴)+ホホバオイルまたはスィートアーモンドオイル30ml」
トリートメントの方法は、さきほど作ったアロマオイルを100円玉ほど手にとり、両手でなじませてから大きく息を吸って、ゆっくり吐きながらみぞおちの部分を軽くなでるようにトリートメントします。相手がいる場合は、両手のひら全体をつかって、腰から肩に向かってゆっくり適度な圧を加えてさすってもらいましょう。
注意)光毒性(ひかりどくせい)が特に強いので、トリートメントなど肌に使用したあとは日光や紫外線を半日(12時間)は避けるようにします。ブレンドする場合も高濃度にしないよう精油の量を少なめに調整します。
■のどの痛み
せきやのどの痛み、炎症には、スチームは非常に効果的です。乾燥した肌も潤うので一石二鳥!「ベルガモット1滴+サンダルウッド1滴+ローズウッド1滴」
【スチームの方法】洗面器に熱湯を注ぎ、精油を2~3滴入れ、バスタオルをかぶって目をつむり、蒸気を逃がさないように顔にあてます。蒸気のパワーを利用すると呼吸器系にも有効です。
■淋しさ、孤独感におそわれる
誰にも理解してもらえないとき、恋人に逢えない夜、心にぽっかり穴が開いているようで辛いときは、精神が安定できるような精油を用いたアロマオイルでトリートメントしましょう。
「ベルガモット2滴+イランイラン2滴+ローズウッド2滴+ホホバオイルまたはスィートアーモンドオイル30ml」
■恋の悩みで気分が落ち込んでいる
約束の時間に来ない、彼との連絡がとれなくなった。彼と別れてしまったなど、心がせつなく苦しいとき、哀しみはすぐに消えませんが、少しづつ前向きになれるよう、精神のバランスをとる効果のある精油を焚き、部屋中に香らせましょう。「ベルガモット3滴+ネロリ1滴」
また、ベルガモットとネロリは悲しみを和らげ心をリフレッシュしてくれる精油ですので、バスタブにみぞおちあたりまでお湯と精油をいれた半身浴でゆったりと浸かりましょう。全身浴に比べて心臓への負担が少なく長い時間つかることで身体が温まり、冷え性や腰痛、女性特有のトラブルにも効果的です。
ベルガモットのプロフィール
学名:Citrus bergamia(キトルス ベルガミア)
科名:ミカン科
主産地:イタリア、モロッコ、チュニジア、ギニア
抽出部分:果皮(青い実)
抽出方法:圧搾法
主要成分:酢酸リナリル、リモネン、リナロール、ベルガプテン、ベルガモテン
ノート:トップ~ミドル
ベルガモットは4mほどに生長する常緑樹で、完熟前の青い実の皮から精油を抽出します。精油をとる果実は洋ナシ型で、表面にはブツブツとした凹凸があります。コロンブスがカナリア諸島で発見し、スペインとイタリアに広めたといわれています。名前は、初めてこの木が栽培されたイタリアの小都市である「ベルガモ」に由来しているということです。
香りをかぐだけでどうしてこんなに効果があるのだろう?と思いませんでしたか?精油成分には4つの伝達経路があり、それぞれのルートが心身に影響を与えています。知れば知るほどアロマって面白いです^^
余談ですが、占星術的にみると、ベルガモットは、天体の水星、金星、太陽とも関連しています。
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